タダより高い物は無い-TVと言うメディアについて。

日常生活

25日のエントリーで選挙報道のアンバランスさを指摘していたが、実際にこんな記事が。

前代未聞! 上杉隆氏ら都知事選候補6人がテレビの「偏向報道」に宣戦布告

この記事によると、7月18日から22日までの間に、各テレビ局の代表的なニュース番組を選んで主要3候補とその他の候補が何秒づつ取り上げられたを比べたそうです。
その結果、NHK、テレビ東京以外の4局のニュース、テレビ朝日「報道ステーション」、日本テレビ「NEWS ZERO」、TBSテレビ「NEWS 23」、フジテレビ「ユアタイム」において、「主要3候補」に97~98%の時間を割き、その他の候補18人全員にはたったの2%~3%程度の時間しか割り当てていなかった事が判明したそうな。

NHK「ニュースウォッチ9」については何とか46%を確保していました。とは言え、3人対18人で54%対46%、と言うアンバランスさは残りますが。

テレビ東京「ワールドビジネスサテライト(WBS)」については、選挙に対する報道自体が無かったそうです。この辺りは流石テレビ東京と言ったところでしょうか。もっとも、WBSのコンセプトはHPによると、「自分につながる経済ニュース」なので、政策論争すら活発に起きていなかった先週の時点では、経済に繋がる観点から報道できる情報が足り無かったのかも知れません。WBSはテレビ東京の看板番組では有りますが、今回の調査にはチョイスが悪かったか。

また、今回引用している記事は、主要3候補からはライバル政党による調査結果なので、誇張され過ぎている可能性も十分ありそうですが、テレビ局名、番組名を明記したデータとなっており、かつ当記事について6テレビ局から何も反論が出ておりませんので、「沈黙」は肯定とみなして話を進めます。

まとめると、NHK以外の5局で18候補についての報道が2〜3%以下、これは放送法で求められている政治的な公平さからはかけ離れた行為ではないでしょうか。

泡沫候補と見なされていようが、都に対する想い、主張が有るからこそ立候補して下さっている候補者です。広く持論を都民に知らせて皆で共有し、議論を発展させる必要が有ると考えます。今からでも遅くないので残り18候補の主張、政策について少しでも時間を割いてほしい所です。

他の18候補者の反応は、この記事での上杉氏の様に、マスコミに向かって公平性を求める文書等を送る方、桜井誠氏の様にそもそもマスコミはそういうものと割り切り、街頭演説に集中する方、特に何のアクションを取っていないように見受けられる方の3様の様ですが、この中でもしかしたら桜井誠氏の対応が一番前向きで賛同できるかも知れないな、と思ったのがこのエントリのキッカケです。

民放(民間放送)とは

民放各社はそもそも営利企業です。
スポンサーのお陰で無料放送を我々に流す事が出来る訳で、スポンサー様の影響を色濃く受ける事は想定内でしょう。

今回は残り18名の中に、スポンサー様が許せない主張をする候補者が居たのかも知れません。民間企業相手ですから、「しょうがない」の世界です。文書を送ろうがどうしようが、スポンサー様次第でしょう。

我々がここですべき事は、スポンサー様の顔を伺って18人の情報を報道しないのはけしからん!と声を上げるのではなく、そんなスポンサー様の方しか向いていないTVを第一情報源にする我々の危うさを省みる事でしょうか。このようなスポンサー付きのメディアの主張、報道は話半分に聞いておいた方が良いかも知れません。

そう考えると、桜井誠氏の様に、マスコミを端から期待しない、と言うスタンスは、結構正しい立ち位置の気がします。もちろん、ネットの情報源も玉石混交も良いところですが、こちらはもともとそういうものだと警戒しながら対応しているので、マシかもしれません。ネットの情報に当たる場合には、できるだけオリジナル&ノーカットで流している情報に当たれば信頼性の高い情報に出会える事でしょう。

今回の事をキッカケにしてマスコミの情報を盲信する事の危険性に日本国民が気づき、皆がTVやマスコミとの距離感を見直すきっかけになれば、それはそれで良い事だと思います。

ですので、TV局の皆さんも、人の目など気になさらずに思い切り偏向報道をやって下さいね。頑張って!

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