前回から凄く期間が空いたが、Excelの新関数を見てみたい。
今回はTEXTSRITについて。
この関数を使えば、テキストを簡単に分割することができ、データ処理がより効率的になります。TEXTSPLITの基本的な使い方と実例を見ていきましょう。
TEXTSPLIT関数とは?
TEXTSPLIT関数は、指定した区切り文字に基づいてテキストを分割し、複数のセルに分割した結果を表示します。この関数は、データの整理や解析に非常に便利です。例えば、CSVファイルからインポートしたデータの整形や、特定のパターンに基づくテキスト解析に役立ちます。
基本的な構文
TEXTSPLIT(text, col_delimiter, [row_delimiter], [ignore_empty])
- text: 分割したいテキスト。
- col_delimiter: 列ごとに分割するための区切り文字。
- row_delimiter(省略可): 行ごとに分割するための区切り文字。
- ignore_empty(省略可): 空のセルを無視するかどうかを指定する論理値。
簡単な例
例1:カンマ区切りのテキストを列に分割
例えば、セルA1に以下のようなテキストがあるとします:
“リンゴ,バナナ,オレンジ”
このテキストをカンマで分割して別々のセルに表示するには、B1セルに以下のように入力します:
=TEXTSPLIT(A1, “,”)
この結果、以下のようにセルが横一列に分割されます(B1、C1、D1はセルの番号):
B1: リンゴ C1: バナナ D1: オレンジ
例2:複数の区切り文字を使った分割
次に、複数の区切り文字を使って行と列に分割する例を見てみましょう。セルA2に以下のようなテキストがあるとします:
“リンゴ,バナナ;オレンジ,パイナップル”
このテキストをカンマとセミコロンで分割して行と列に分割するには、B2セルに以下のように入力します:
=TEXTSPLIT(A2, “,”, “;”)
この結果、以下のようにセルが分割されます:
B2: リンゴ C2: バナナ
B3: オレンジ C3: パイナップル
応用例
例3:住所データの分割
セルA3に以下のような住所データがあるとします:
“東京都,港区,青山1-1-1”
このデータを区切り文字で分割して別々のセルに表示するには、B3セルに以下のように入力します:
=TEXTSPLIT(A3, “,”)
この結果、以下のようにセルが分割されます:
B3: 東京都 C3: 港区 D3: 青山1-1-1
注意点
- 区切り文字の選定: 分割したいテキストの内容に応じて適切な区切り文字を選びましょう。例えば、コンマ(,)、セミコロン(;)、スペースなどを使い分けたいですね。
- 空のセルの処理: ignore_empty引数を適切に設定することで、空のセルを無視するかどうかを制御できます。
- ”=TEXTSPLIT()”の式を入力すると、その式を入力したセルを始点に結果が展開される、と言う少し独特な動きをする関数なので要注意。始点のセルの式は濃い黒字、その他のセルは薄いグレーで式が表示されます。ある程度範囲を設定してそこに出てくるデータを引用して利用する、という使い方になるでしょうか。
- 今の所縦一列にB2、B3、B4の様に出力する方法は見つかっていません。デフォルトは横一列、row_delimiterを設定する事で行列の形式(縦横)で出力できます。
まとめ
TEXTSPLIT関数は、テキストを簡単に分割できる強力なツールです。この関数を使えば、データの整理や解析が効率的になり、作業時間を大幅に短縮できそうです。日々の業務やプロジェクトで活用してみたい。
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