世界禁煙デー
今日は世界禁煙デー(World No Tobacco Day)
世界保健機関(WHO)が制定した、禁煙を推進するための記念日です。
2018年世界禁煙デーについて(厚生労働省)
平成元年には5月31日を「世界禁煙デー」と定め、喫煙しないことが一般的な社会習慣となることを目指した「たばこか健康かに関する活動計画」を開始した。
で、日本では今日から一週間禁煙週間突入。
厚生労働省においても、平成4年から世界禁煙デーに始まる一週間を「禁煙週間」として定め
そう、吸わなければ吸わないでなんとかなる。
受動喫煙防止活動にとっても良い流れです。
禁煙デーと禁煙習慣タッグの効果
今まで余り気にした事がありませんでしたが、かなり効果があった様です。
一般社団法人日本たばこ協会の資料
年度別 販売実績(数量・代金)推移一覧
によると、
紙巻たばこの販売数量は、この平成の30年で順調に減っています。
なんと、平成2年の3,220億本から平成29年は1,445億本へ減少。約半分になりました。
平成の30年間で見て効果が出ています。かなり良い流れですね。
そんな中、気になる記事を発見。
【クズ】「世界禁煙デー」なのにタバコを吸い続ける喫煙者を『タバコの吸えない喫煙所』に連れて行ったらこうなった
紙巻たばこを止めない人を 【クズ】 呼ばわりしてディスっている様ですが、なかなか記者さんも クズ の香りがしています。
この記事に出てくる『タバコの吸えない喫煙所』とはDr. VAPEを宣伝しているボックスです。
『DR.VAPE』のサンプリングが行われていたので吸って帰った。VAPE は電子タバコなので吸ってもいいそうだ。
この方は同様の記事を他にも書かれている様で、要するにステルス広告かな
ステルス広告にはアンチステルス広告も必要、と言う事で、このDr. VAPEについて簡単に調べてみました。
Dr.VAPE 概観
水蒸気を楽しむものと言う事で、健康寄りである事をアピールしています。
FAQでも
- ニコチンははいっているのですか?
- いいえ。ニコチンやタールなど人体に有害な物質は一切は入っておりません。
日本食品分析センターにてニコチンの他、
ホルムアルデヒドやアセトアルデヒト等の有害物質の検査を実施しております。
との主張。「ニコチンやタールなど人体に有害な物質」と、ニコチンとタールメインに絞る表現や、「は一切はいっておりません」の「は」が気になる表現ですが、主張の根幹は健康よりである事です。
そう言いながら
妊娠中ですが使用できますか?
への回答は
ニコチンやタールなど一般的なタバコの成分は含まれておりませんが、ご使用はお控えください。
との事。
なんでやねん!
じゃあ何が入ってんねん!
と、非常に気になる所です。
ちなみに
タバコの危険物質は、ニコチン、タールだけじゃない
のです。
そう、問題は、ニコチン、タールだけじゃないんです。
タバコの煙には、4,000種類の化学物質が含まれています。その中には、何と200種類以上の有害物質が含まれ、発がん性物質は50種類以上にのぼります!
有害物質のなかでも、よく知られているのは、ニコチン、タール、一酸化炭素です。
そのほかにも、ペンキ除去剤に使われるアセトンや、アリの駆除剤に含まれているヒ素、車のバッテリーに使われているカドミウムなど、体に大変有害な物質がタバコの煙に含まれています。
本当に健康的である事を主張したいのなら、使用(加熱)する事で発生する物質を全て開示した上で、それぞれの物質について、基準値と比較して説明をする必要があるでしょう。安全である事の立証責任は完全に販売したい側にあります。
で、その開示された情報を見た上で納得した人だけが吸えば良いのです。
逆に、当方の様な煙だろうが水蒸気だろうが吸いたく無い人間には吸わせない(受動吸水蒸気(?)をさせない)、と言うルールは遵守して頂きたい。
ちなみに、このDr.VAPEは、昔話題になったレディー・ガガの肉ドレスを手掛けた世界的ファッションプロデューサー ニコラ・フォルミケッティが日本のためだけに開発した製品との事。
ですが、このレディー・ガガさんのくだりは、我々の健康に寄与するのか、と言う観点には全く役に立たない情報なので、そこは無視して大丈夫です。
むしろ何で日本人向けなんでしょうかね?
有名人のスタイリスト、等肩書き(?)に弱いから?
その辺りの正確なストーリーも語られていないので、好きなだけ邪推しちゃいましょう。
ちなみに、皆さんご存じ、電子タバコアイコス(IQOS)について、
IQOSは煙の出ない健康寄りのたばことして日本では売られています。しかし、アメリカの米食品医薬品局(FDA)に「たばこより健康被害少ない」と宣伝することを認めてもらえ無かったので、
アメリカでは普通のタバコの一種として売られているようです。
加熱式たばこIQOSの販売、米FDA諮問委は否定的 業界に打撃
(邪推)
きっと、アメリカの方が規制が厳しいのでしょう。
そういう訳ですから、
Dr. VAPEを売っている販売元さんには、そんなに広げたいのなら、まずアメリカでチャレンジをして頂きたい。
アメリカの厳しい規制の下で認められた、となれば、それこそ日本も影響力を持つ事でしょう。
どちらにしても当方は吸いたくないので、吸う場所は限定していただきたいですが、その上でのお願いです。
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